アオカモジグサ(Agropyron ciliare)染色体のコムギヘの二染色体添加系統の選抜育成に関する研究
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概要
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アオカモジグサ(A. ciliare, 2n=4x=28)と六倍性普通コムギ(T. aestivum, 2n=6x=42)との雑種F1のコルヒチン処理による倍数体(2n=10x=70)を,コムギ親を雌親,または花粉親とする2回の戻交配を行なって得たB2F1雑種植物の後代の細胞遺伝学的観察によってアオカモジグサ染色体添加植物の育成を試みた.その結果,合計5系統12個体の二染色体添加植物を得た.これらの植物の外部形態学的調査から,得られた5系統はそれぞれ異なるアオカモジグサ染色体の添加によると考えられるが,今後添加染色体の細胞学的同定が必要である.また添加染色体の細胞遺伝学的安定性や初期世代にみられた細胞学的異常に関しても今後の詳細な研究が要求される。
- 岡山大学の論文
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