家庭学校における生徒の入校の様相 : - 第一次改正「感化法」施行期(1908-1922)を中心に -
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概要
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本論文は,第一次改正「感化法」施行期を中心に,家庭学校における生徒の入校の様相を解明することを目的とする。家庭学校が「感化院」であることは周知されているものの,家庭学校がどのような特徴と実態を有した施設であるかを検討した研究はなかった。それは,既往の研究が用いてきた資料による制約のためでもあった。本論文は,北海道家庭学校に所蔵されている家庭学校の日誌を分析することにより,家庭学校史研究における新たな知見を開こうとするものである。In this paper, I described the realities of the entrance to the Family School (Katei Gakkō), at the time when 'the Reform School Act' amended for the first time was enforced. In the Family School, there were two types of the new students. One type of the students was committed to the school by order of the govener, as the Family School was substituting for the prefectural reform school in Tokyo. Another type of students sent in the application for admission into the Family School, and entered with the admission. In this case, the applicants were often denied by the various reasons, such as the economical problems of the guardians, sexuality, age, and precarious states of the applicants.
著者
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