競泳のレースパターンを考える : 男子200mバタフライ
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概要
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本研究は,1991年度から1993年度までの日本選手権水泳競技大会男子200mバタフライに出場した116名を対象に,日本水泳連盟医・科学委員会によるレース分析結果からストローク局面のデータを用いて,競技レベルとレースパターンの関係を明らかにし,レース内容とレース展開について比較検討することを目的とした。その結果、泳速度はストローク長に大きく依存することが判明した。また,泳速度の変化パターンはストローク頻度の変化パターンに大きく依存することが判明した。さらに,ストローク頻度の変化パターンは,第2ラップを低下させ,その後第4ラップまで向上させることが有効であることが示唆された。The purpose of this investigation was to determine the rece pattern in competitive swimming,and to compare the rece pattern with performance level.The subjects who participated in All Japan Swimming Championship in 1991,1992 and 1993 were 116 elite swimmers of 200m butterfly stroke for men.The subjects were classified into 3 groups which were A group,B group and H group.A group,B group and H group indicated the swimmers who participated in final races,consolation final reces and couldn't participate in final races,respectively.Swimming reces were analyzed on the Video-tapes recorder by 4 cameras during the 200m butterfly reces,and were classified 4 phases included start phase,stroke phase,turn phase and finish phase.In the present study,we utilized swimming velocity,stroko rate and stroke length on the stroke phase.The results were summarized as follows:1.Stroke length of A group was longer than that of B and H group.Therefore there is a tendency that high performance swimmers has a longer stroke length comparison to low performance swimmers.2.The changing pattern of swimming velocity was affected by that of stroke rate.3.Although the high performance swimmers had a tendency decreasing stroke rate from Ist lap to 2nd lap,they increased stroke rate after 2nd lap in order to maintain swimming velocity.
- 大阪教育大学の論文
著者
-
生田 泰志
大阪教育大学大学院教育学研究科
-
野村 照夫
京都工芸繊維大学大学院
-
生田 康志
大阪教育大学教員養成課程保健体育教育講座
-
生田 泰志
大阪教育大学
-
重松 良祐
大阪教育大学体育学教室
-
若吉 浩二
大阪大学
-
重松 良祐
長寿科学振興財団
-
重松 良祐
三重大学
-
重松 良祐
東京都老人総合研究所
-
若吉 浩二
奈良教育大学教育学部
-
生田 康志
大阪教育大学大学院教育学研究科
-
野村 照夫
京都工芸繊維大学
-
生田 康志
大阪教育大学
-
野村 照夫
京都工芸繊維大
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