留学生の現代日本事情理解のツールとしての映像と「映像読解教育」の試み
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概要
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「現代日本事情」の授業実践として,「メディアが映し出す現代日本社会一人類共通の地球問題を考える一」を統一テーマに授業を行った。この授業の大きな目的は,現代日本事情を知識として注入することではなく「自・他文化を読み解く力の萌芽を目指す」ことである。授業で取り扱ったメディアの中でも,特に同時代的に進行しているTVドラマ,映画,アニメ等の映像メディアが,学生が主体的に日本文化・母文化を捉え直すきっかけや動機づけに,大きな役割を果たし得るという感触を得た。さらに他のメディア(印刷メディア,音声メディアなど)に比べこれら映像メディアは,留学生が日常で触れる機会が多いにもかかわらず,読み解くスキルが解明されておらず,学生に対する体系的な訓練もされていないという問題を感じた。筆者らはこれを「映像読解力」と考え,授業実践の中でその養成を試みた。
著者
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