異文化トレーニングとしての「日本事情」教育
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概要
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「日本事情」教育は,昭和37年の文部省令によって認知された留学生のための特設科日であり,4年制大学の留学生対象の設置科日として認可されている。歴史的に,「日本事情」教育は日本語語学教育と深くむすびつき, 日本語教員や日本研究の専門教員を中心に,担当者がそれぞれの裁量で「日本事情」教育をおこなってきた経緯があり,そこには異文化との接触を目的とした教育という視点が欠けていた。富山大学留学生センター日本語研修コースでは,「日本事情」のクラスを異文化トレーニングの場として位置付け,1999年10月から留学生と日本人学生の合同授業を実施。そこでの交流を通して,『異文化コミュニケーション能力を養う』こと, 『異文化リテラシーを獲得する』ことを目標としている。本稿では,授業の実践報告をするとともに,今後の「日本事情」教育の行く道を探る。
- 富山大学の論文
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