学力低下論の諸相
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年の有力な学力低下論の言説がいかなる意図の下に主張されているかを考察し,それぞれの議論の根拠や問題点について考察することを目的とする。ここで取り上げるのは,財界の学力低下論,科学主義的な学力低下論,保守主義的な学力低下論,文部省リベラル派の学力論,苅谷の社会学的学力低下論の五つである。特に,それぞれの学力低下論が,今日進められている教育政策の動向と深く関わって発言されていることを示し,教育方法的視角からの議論もきわめてマクロな政治的判断と深く結びあっていることを示した。
- 2002-03-29
著者
関連論文
- 2.中学校選択の構造に関する考察 : 88年・07年の子ども・保護者調査の結果から(III-4部会 中学受験,研究発表III)
- 日本教育方法学会編, 『教育方法36 リテラシーと授業改善-PISAを契機とした現代リテラシー教育の探究-』, A5判, 153頁, 図書文化, 2007年, 本体2,000円
- 田中耕治著, 『指導要録の改訂と学力問題』, B6版, 178頁, 三学出版, 2002年, 本体1,800円
- いま,家庭科における学びのディスコースを問う : 新しい教育課程の実施に向けて
- 学力低下論の諸相
- 教師の教養
- 初期「主権者教育論」の研究
- 表現する学び
- 教師・子ども・対象関係への社会文化的アプローチ
- 授業論における教師-子ども関係
- 道徳主義生活科の克服
- 原発事故・放射能被災を学校教育はどう受け止めるか(公開シンポジウムI,日本教育学会第72回大会報告)