運動遊びに意欲的でない幼児の変容のプロセスと保育者の指導及び他の要因との関連

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概要

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運動遊びにあまり意欲的に取り組む様子のみられなかった幼児8名について，園での2年間ないし3年間の遊びへの取り組みを記録し，変容のプロセスや変容と保育者の指導・援助及び他の諸要因との関連を臨床的なアプローチにより追求した。その結果，幼児の運動場面での遊び意欲の形成には，保育者のとりわけ入園当初における的確な子ども理解に基づいた指導が大きく関与している。こうした子どもに対しては，受容し，あせらずに見守りながら，粘り強く働きかけることが大切である。また，この時期の子どもの意欲は，固定したものではなく，友だち関係や，遊びの展開に左右され流動的である。保育者の指導・援助が的確でないために，動く楽しさを感じたり，運動で充実感を味わうことができない子どもがいるので，園内研究などを通して保育実践力の向上を図る必要がある。
愛知教育大学の論文
2001-03-30

著者

村岡眞澄
愛知教育大学

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