運動部のモラールの調査 : 高校バスケットボール部(C. 福祉学)
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概要
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運動部のモラール研究の第一の楔として試みた調査で高校バスケットボール部男子26校258名を対象として, 質問紙で実力とモラールの関係をとくモラールに影響する要因, 運動部集団との状況, 特色をみた。その結果を要約するとつぎのようである。産業集団心理学におけるモラール測定尺度を利用したが, 運動部集団の二, 三の特色とを考え, 運動部集団のモラール尺度作成の必要性がある。新しい且重要な領域の研究となり, スポーツ指導に当るものがすべて渇望していることである。それには, Team sports, Dual sports, と Single sports などの運動部集団に調査を試み, 特性を見出して加味しなくてはならない。モラール研究を進展させて影響する要因を把握する必要があるが, 集団の状況をどこからどの方向にと力動的に把握しなければならない。モラールの概念は個人・集団の両者が輻輳していると考えるべきである。人間関係と集団機能が大きな要因である。モラールとはやる気と考えられる。目標遂行の協力態勢である。モラールとリーダー機能そして実力とは相互に関係し合つている。民主的リーダーは人間関係そして信頼関係とも成員は満足し, チームワークという協力態勢が出来, 集団の気風が力添えして目標遂行に努力することとなり, 業績が向上するということになる。モラールに影響する要因は気風, 満足感とチーム・ワークそして人間関係である。運動部集団の指導には, 人間関係の調整と集団機能を高めることにあるが。モラールを高めることが要訣で, 目標の明確化, 役割分担と役割をよく知らしめる。コミニュケーションをよくして信頼関係の上にリーダーに民主的リーダー機能を発揮させることであろう。(この調査の実施に当り御援助下さつた体育講座小森正己先生に深く感謝致します)
- 京都府立大学の論文
- 1968-10-20
著者
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