<症例>矯正治療中に若年性歯周炎を発症した一治験例
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概要
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矯正治療において,歯の位置異常あるいは埋伏歯を主訴とする患者において歯周組織が歯肉炎または歯周炎に罹患しているケースと遭遇する機会は少なくない.若年性歯周炎は,一般的な成人型歯周炎の症状とは異なり,局所的な歯槽骨の吸収が急激である.その歯周炎が現時点でどの様な歯周炎であるかを明確に判別することは困難な場合が多い.患者が矯正治療中に若年性歯周炎を発症した場合,歯槽骨の吸収が急激であるので,患者の治療計画を再考しなければならない.今回我々は,初診時に若年性歯周炎の兆候はなく,移転歯,埋伏歯を認めた症例において,矯正治療中に若年性歯周炎を発症し,長期にわたる歯周治療と観察を行い,非抜歯にて治療することにした結果,健全な歯周組織,安定した咬合関係が得られ,維持されている.
- 朝日大学の論文
- 2002-06-20
著者
-
荒木 元英
朝日大学歯学部歯科矯正学講座
-
棚橋 友哉
朝日大学歯学部口腔生化学講座
-
吉田 斎子
吉田歯科医院
-
遠藤 誠
朝日大学歯学部歯科矯正学講座
-
小野 晋祐
朝日大学歯学部歯科矯正学講座
-
吉田 斎子
朝日大学歯学部歯科矯正学講座
-
小野 晋祐
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野
-
棚橋 友哉
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野
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