かん詰中のスズの定量
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概要
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スズは, 金属元素_<50>Snチュートンの呼名があり, 古代ローマ人がイギリスの鉱山のスズを確保していたので化学記号は, 初期ローマの名称Stannumに由来するもので, 土壌中や多くの天然物中に微量ながら含まれている.例えば, クラゲ32ppm, 小麦0.3〜2.5ppm(平均0.9ppm), 小麦粉0.6〜1.8ppm(平均1.2ppm), 牛乳0.1〜0.2ppmなどである.また, 日常食品の中でかん詰食品にはスズが多く検出される.これは, かん材がスズメッキによること, そして, 亜硫酸, 亜硫酸ガス, 硝酸塩, アントシアンなどの要素によりスズが溶出する.このスズ溶出による害に関するデータは多少あるが, スズ攝取が人間にどれほどの影響を持つかは顕著ではない.また, 動物実験によるデータも一定の確実なものを見い出していない.ここでは, かん詰食品中のスズの定量法として操作が容易で, しかも極めて再現性に富み, 通常かん詰食品中に含まれている各種の塩類の影響も実用上ほとんど認められないうえ, 十分満足しうる検出値を示すSATP(サリチリデンアミノ-2-チオフェノール)を用いる比色法で実験を行なった.その結果, 許容量の250ppm以上のものが見い出された.
- 岡山理科大学の論文
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