りんご果実の揮発性成分の生成に及ぼす保存温度の影響
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概要
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リンゴ果実の採取後における品質管理の一助とするため保存温度が揮発性成分の生成に及ぼす影響を調査した。リンゴ"王鈴"を出荷熟度で採取して,一定温度区として0℃,10℃及び20℃,変温区として0℃で保存後20℃へ移行する区をそれぞれ設けた。分析はデシケーター内のヘッドスペースガスをガスクロマトグラフィーで行い,次の結果を得た。(1)20℃及び10℃保存果実の揮発性成分生成量は果実の追熟とともに増大した。また前者の揮発性成分生成量は後者に比べて大であった。(2)0℃での保存中の揮発性成分生成量は極めて低い値で推移した。しかし,20℃へ移行すると揮発性成分生成量は直ちに増大した。(3)以上よりリンゴ"王鈴"の揮発性成分の生成適温は20℃周辺であることが分かった。
- 石川県農業短期大学の論文
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