介護実習指導のあり方を探る : 実習施設指導者からのアンケート結果を踏まえて
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概要
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本専攻が契約している実習施設の指導者を対象にアンケート調査を行い、102名から回答を得た。調査内容は、学生に関する事前情報、実習課題の内容や書き方、事前学習、介護技術、指導方法、実習記録などであった。目的は、実習指導の現状を把握し、学内の「実習指導」科目等の内容の検討、指導者との調整や連携のあり方を模索するためであった。結果として、(1) 実習プログラム作成や実習指導を行うために、学生の個人情報を必要としている、(2) 社会的常識が欠如しているため実習が進みにくい、(3) 介護技術では難易度に応じて経験の時期を配慮している、(4) 約半数は記録時間を与えていない、(5) 実習プログラムが施設の業務中心になりがちである、(6) 介護過程の進め方についてカンファレンスでの指導が少ないなどの実態が明らかになった。以上のことから、学生個々人の状況にあわせた実習指導を行おうとする姿勢はみられたが、今後さらに、学校側の意図している実習内容や進め方を明確にし、実習指導者との綿密な打ち合わせなど、共通の理解を図り実習の効果をあげることが必要となった。
- 共栄学園短期大学の論文
著者
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