介護実習指導のあり方を探る〜第2報 : 実習施設指導者からのアンケート結果を踏まえて
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概要
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昨年実施した実習施設指導者に対するアンケートを元に、障害者施設分野と高齢者施設分野の別に、「実習の進め方や指導」と「実習記録」の2項目について、指導者の指導の現状を把握した。結果から、(1)高齢分野の方が技術学習の入れ方に、学生のレベルや技術の難易度を配慮している (2)高齢分野の方が学生との朝の打ち合わせの必要性に対する意識が低かった (3)障害分野の方が、実習のフロアーを決めないやり方、指導担当者を全員で行っているやり方、業務経験に重きを置いているやり方が多かった (4)介護過程の学習については僅かに高齢分野の方に配慮があった (5)記録時間は障害分野で7割与えられていなかったなど特徴が掴めた。この結果から学生の実習効果を上げるための改善点や、介護過程が学習できる環境条件の考慮など、指導者の理解を図りながら実習指導体制について検討を加えることの必要性が明らかとなった。