介護実習における学生の不安(3) : 介護実習不安尺度の因子構造と2年間の時系列変化
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概要
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本研究では、2年制介護福祉士養成課程の学生を対象とした柊崎らによる「不安についての質問項目(介護実習不安尺度)」について、その因子構造を明らかにした。被調査者は本学2000年度・2001年度入学生150名であった.因子分析の結果、4因子による下位尺度((1) 職員との関係・実習遂行に関する不安、(2) 介護技術・実践に関する不安、(3) 実習記録に関する不安、(4) 利用者理解・配慮に関する不安)が構成され、それらは高い内的一貫性を示していた。得られた4下位尺度を用いて、本学における2年間の計4回の介護実習を対象に、各実習前の不安の時系列変化について検討した。被調査者は本学2000年度入学生64名である。その結果、4下位尺度とも実習回数が増すごとに不安が低減していくという傾向が認められた。またそれらを実習分野別に詳細に検討してみたが、特に違いや関連性はみられないようであった。
- 共栄学園短期大学の論文
著者
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柊崎 京子
共栄学園短期大学社会福祉学科社会福祉学専攻
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中野 いずみ
共栄学園短期大学社会福祉学科社会福祉学専攻
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田中 秀明
共栄学園短期大学社会福祉学科児童福祉学専攻
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戸澤 由美恵
共栄学園短期大学社会福祉学科社会福祉学専攻
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