<論文>子どもを取り巻く環境と子育ての社会化 : かわさき子ども総合プランを中心に
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概要
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近年,出生率の低下をはじめとする都市化,核家族化,女性の社会進出などにより,子どもと母親を取り巻く環境が大きく変化してきているなか,安心して子育てができ,子どもたちがすこやかに育つための環境づくりは,たんに父母とその子どもだけの問題ではなく,家庭や地域社会全体で考えることが求められる。特に最近の子どもを取り巻く環境は,自然の減少,環境ホルモンや大気汚染,交通事故死や自殺,虐待など子どもの心身の成長を脅かす状況が増えている。子どもを安全に健やかに育てていく地域社会や子育て支援のしくみを再構築しなければ,ますます子どもを生み育てることが困難になり,少子化が進む。子どもを取り巻く環境の視点から,かわさき子ども総合プランを中心に児童福祉問題を整理し,今後の課題について考察する。川崎市は子どもの権利条約を背景に,子どもを委員に含めた市独自の「子どもの権利条例」の制定づくりをしている。その条例の目的を軸に「社会のための子育て」から「子育てのための社会づくり」という視点で子育ての社会化を考える。
- 田園調布学園大学の論文
- 1999-12-30
著者
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