旅と聖なる時間・空間 : 旅の宗教学的考察に向けて
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概要
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観光は近代になって成立した旅の形態であり,現代における特徴的な知の一形式として,それを研究することには重要な意味がある。しかし,そのためにはまず,人間の存在様式に関わる本質的な問題として,旅とは人間にとってそもそもどのようなものであるのかが問われなければならない。本論文は,宗教学の視点からそうした問いに迫ろうとするものであり,主にエリアーデの学説を手がかりとしつつ,「本来の意味での人間」になってゆくためのイニシエーションこそが,旅の原初的な意味および形態であることを指摘した。
- 長崎国際大学の論文
- 2001-03-31
長崎国際大学 | 論文
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