<原著>自発的なコミュニケーションに困難を示す自閉症児に対する指導法の検討 : 相互作用の連鎖に焦点を当てて
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概要
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本研究では,自閉症児が相互作用を拡大し,より円滑なコミュニケーションを進めていくだめにどのような活動場面の設定がより有効であるかの検討を試みた。その結果,自閉症児の相互作用の促進には,ごっこ遊び場面,自由遊び場面と比較して,活動が決定され,文脈や反応型がより明確な設定場面が相互作用数,連鎖数とも多く,その有効性が示唆された。これは,自閉症児にとって設定場面の方がより文脈やそこでの反応を弁別しやすい課題設定であったことによると考えられた。この結果,自閉症児のコミュニケーションの拡大には活動や場面の具体性が高く,文脈やそこで求められる反応型が明確なパタンの活動設定をすることが重要であることが示唆された。
- 2002-12-25
著者
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