具体美術協会と児童美術の接点について
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概要
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具体美術協会とは1954年関西において吉原治良を中心に結成された前衛美術集団をいう。吉原の「オリジナル性」に着目した指導方針により,具体美術協会集団は,タブロー作品をはじめ,野外・舞台を用い,アクションやハプニングなどを実験的に引き起こし,激しい身体性・触角性・物質感・強い精神性を素養とする作品を発表した。その後,具体美術は,吉原の死をもって1972年に解散したが,初期メンバーの独創性や後期メンバーのテクノロジー的要素がそれぞれに評価され,分岐した形で今尚,具体美術協会は存在している。本稿においては,1950年代以降,このような具体美術協会メンバーの新規な表現作品が,当時のアメリカにおける抽象表現作品群と質を異にし,国内の幼児・児童美術から触発され,また影響を与えていたことについて言及したいと考えている。尚,幼児教育との接点については以下の調査項目を挙げた。[○!1]具体美術メンバーによる児童誌『きりん』へのコメント内容について[○!2]嶋本昭三氏の児童・障害児美術観[○!3]具体美術協会の作家が関与した幼稚園
- 2002-12-25
著者
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