<研究ノート>臨地実習において学生の行動変容を促した要因の分析
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概要
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学生にとって臨地実習は,患者と直接接することで看護する喜びや達成感を感じ得る場となる。その反面,自分が気づいてもいなかった自分に出会ったり,無力感を感じたりと挫折感を体験する場ともなる。この臨地実習において,患者-学生関係の成立過程においてパニックを起こした学生Aと教員・指導者の関わり方を分析した。その結果,教員はパニックを起こした学生Aの気持ちを引き出し,教員・指導者が学生Aの気持ちを理解し,患者-学生関係を支援することで関係は成立していた。そして,学生Aは,患者-学生関係の深まりの中から看護のおもしろさを知ることができていた。教員は,学生・患者・指導者・教員の各関係のどの部分で学生が問題を抱えているのかを見極め,働きかけることが役割であることがわかった。
- 新見公立短期大学の論文
- 2000-12-25
著者
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