Radiosurgeryによる治療 : 長期経過観察例について
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概要
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Rediosurgery(以下ガンマナイフ)治療後,3年以上(36〜109ケ月,平均59.2ケ月)経過を追求し得た,脳動静脈奇形(AVM)3例,聴神経鞘腫3例と頭蓋底部髄膜腫4例について,調査・分析した。AVMの内,1例は初回照射で完全消失した,1例は2回目照射で消失,他の1例は2回目照射後縮小しつつある。聴神経鞘腫の内1例は初発例で,他の2例は術後再発例であるが,いずれも1回照射で,腫瘍成長がコントロールされている。頭蓋底部髄膜腫の3例は,錘体・斜台部の術後腫瘍残存例で,他の1例は海綿静脈洞部非手術例であり,いずれも1回照射後腫瘍成長がコントロールされている。合併症はAVMの2例に見られた。1例は無症候性の多房性嚢胞形成で,2回目照射後縮少している,他の1例は照射6年後に,広範囲脳壊死が発現し,痙攣の頻発と片麻痺となった。
- 神戸市看護大学短期大学部の論文
- 1998-03-05
著者
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河上 靖登
神戸市立中央市民病院脳神経外科
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河上 靖登
神戸市垂水区保健部
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伴 貞彦
神戸市看護大学短期大学部
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吉田 真三
神戸市看護大学短期大学部
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伴 貞彦
神戸市看護大学短期大学部解剖学 : 神戸市看護大学短期大学部脳神経学
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