マラセチア感染症
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概要
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マラセチア属真菌により生じる感染症には癜風とマラセチア毛包炎があり,さらに敗血症が報告されている.癜風は,浅在性真菌症であり,躯幹を中心として白色から淡紅色,淡褐色と色調の異なる斑という症状が認められる.マラセチア毛包炎は,痤瘡様の丘疹•膿疱を症状とする毛包炎でやはり躯幹を中心として皮疹が分布する.マラセチア属真菌は皮膚の常在真菌である.この真菌にはM. furfur, M. sympodialis, M. globosa, M. obtusa, M. restricta, M. slooffiae, M. dermatis, M. yamatoensis, M. japonica, M. pachydermatis, M. nana, M. caprae, M. equina, M. cuniculi と14 菌種が認められている.両疾患の詳細な発生機序はまだ明らかにされていないが癜風においては,M. globosa が主因菌種である.マラセチア毛包炎でもおそらくM. globosa が主因菌種であろう.
- 2012-01-31
著者
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