日本皮膚悪性腫瘍学会の発展を振り返る
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1985年に設立された日本皮膚悪性腫瘍学会は,各種皮膚悪性腫瘍患者が増加してきた時期に一致したこともあって,年ごとに会員数が増加し,着実に発展している。2009年現在,会員数は1200名を超え,年3回発行される学術機関誌Skin Cancerも内容的に充実してきた。Skin Cancerの電子化についても準備が進められている。2002年には皮膚リンフォーマ研究学会と合併し,さらに充実した学会へ脱皮した。そして2006年には会則の全面改定を行い,学会の民主化が進められた。また,本学会が中心となって,「皮膚悪性腫瘍取扱い規約」,「皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン」を編集,刊行した。さらに,皮膚がん予後統計委員会がメラノーマと皮膚リンパ腫症例のon-line登録の体制を整えるなど,本邦独自の疫学的データ収集が開始されている。筆者は2009年5月,本学会理事長を退任したが,本学会が新たな段階へと発展すると確信している。
- 2009-10-10
著者
関連論文
- 信州大学医学部附属病院における医師と連携したデータの活用
- 最終講義 メラノーマ研究から学んだこと
- 皮膚科診療におけるダーモスコピーの有用性
- ダーモスコピー : 所見の見方と診断の考え方
- 色素細胞母斑
- 色素性病変をどうみるか?
- 日光角化症の診断と治療
- 日本皮膚悪性腫瘍学会の発展を振り返る
- 日光角化症患者を対象としたイミキモド5%クリームのランダム化二重盲検並行群間比較基剤対照多施設共同試験