竹材における各種防腐処理条件と薬剤注入量との関係
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概要
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加圧注入法による竹材の防腐剤注入性を把握する目的で,有節丸竹材の割裂発生と注入性及び加圧注入法(ベセル法・OPM)や各種竹材形状が注入性に及ぼす影響について調べた。その結果,有節丸竹材において竹稈割裂が発生する圧力は青竹1.3MPa,油抜竹0.7MPaであり,丸竹材の薬液浸透は木口からの通道組織による毛細管浸透が支配的であった。注入法は,加圧総計時間の長いベセル法がOPMよりも丸竹注入に有効であった。竹材形状では,有節よりも無節(節抜き材)の方が初期注入量は高かったが平衡注入量は変わらなかった。マダケ材の平衡注入量は,青竹180kg/m3,油抜竹420 kg/m<SUP>3</SUP>であった。
- 社団法人 日本木材保存協会の論文
- 1998-01-25
著者
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鈴木 憲太郎
農林水産省森林総合研究所木材加工部
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鈴木 憲太郎
農林水産省
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二宮 信治
大分県竹工芸・訓練支援センター
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小谷 公人
大分県産業科学技術センター別府産業工芸試験所
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古曳 博也
大分県産業科学技術センター別府産業工芸試験所
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二宮 信治
大分県産業科学技術センター別府産業工芸試験所
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小谷 公人
大分県産業科学技術センター
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二宮 信治
大分県産業科学技術センター
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