合板の接着強度に及ぼすカビ類の影響

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概要

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広葉樹合板の接着性能に及ぼすカビ繁殖の影響について検討した。促進劣化処理条件は, JIS Z 2911@1)に準じた5種類の単一胞子菌を接種したもの,及び菌を接種しないもの,恒温恒湿室に放置したもの,底に水をはったデシケーター中に放置したもの,屋外へ暴露したものの5種類である。各処理後,水分による重量増加率を調べ,普通合板の日本農林規格<SUP>2)</SUP>に従って引張り試験を行った。<BR>その結果,供試菌A. nigerだけに対しては,せん断力及び木部破断率の低下が他の菌種よりも大きかった。他の促進劣化処理条件下においては,どれも同様な傾向を示した。試験片重量増加率とせん断力及び木部破断残存率を比較してみると,重量が増加するとせん断力が減少し,逆に木部破断率が増加する傾向が認められた。
社団法人日本木材保存協会の論文
1995-01-25

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