アセチル化処理した竹材のチビタケナガシンクイムシ食害試験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
竹材の生物劣化防止を目的に,伐採時期の異なる大分県産のマダケ(Phyllostachys bambusoides Sieb.et Zucc.)に対してアセチル化処理を行なった。その防虫効果を評価するため,チビタケナガシンクイムシ(Dinoderus minutus Fabricius)による食害試験を行なった。11月に伐採した竹にはデンプンは含まれておらず,食害もほとんど発生しなかった。気相あるいは液相で処理時間あるいは処理温度を変えることで異なる重量増加率(WPG)のアセチル化処理竹材を得た。その食害試験の結果,アセチル化によるWPGと食害防止効果には正の相関が見られ,WPG10%以上で実用上ほぼ十分な防虫効果が得られた。
- 2002-07-25
著者
関連論文
- アセチル化処理した竹材のチビタケナガシンクイムシ食害試験
- 竹材における各種防腐処理条件と薬剤注入量との関係
- 気相アセチル化処理した竹材のカビ防止効果に及ぼす煮沸処理の影響
- 竹材抽出処理のカビ防止効果
- 竹製車椅子の開発
- 第14回木材加工技術協会年次大会に参加して
- 竹産業と竹材利用の現状