高齢者ケアを担う看護者の感染予防に対する意識調査
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概要
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本研究は,感染予防に対する動機から手を洗う行動までの過程に介在する要因を明らかにすることを目的に,高齢者ケアの経験のある看護師17人を対象に質的研究手法を用いて,継続的比較分析を行った.その結果,感染予防に関わる意識は【予防できない感染症】【看護師のジレンマ】【専門職の責任感】【予防策の基礎知識】【対策として求められる規範と個別教育】【期待される成果】の6つのカテゴリーによって構成された.【看護師のジレンマ】と【専門職の責任感】はコアカテゴリーとして抽出され,看護師は〔知識と実践の乖離〕と〔一人では予防できない感染症〕のように自分自身と,周囲との関係にジレンマを抱いていた.これらのカテゴリーは感染予防教育への動機を形成する可能性があると考えられた.
- 日本環境感染学会の論文
- 2010-11-25
著者
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松田 ひとみ
筑波大学大学院人間総合科学研究科
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岡本 紀子
筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻高齢者ケアリング学分野
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松田 ひとみ
筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻高齢者ケアリング学分野
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松田 ひとみ
筑波大学大学院3年制博士課程, 人間総合科学研究科, ヒューマン・ケア科学専攻, 高齢者ケアリング学分野, 博士課程3年次
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