バイオディーゼル関連混合物の融解特性
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概要
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バイオディーゼルを本格的に普及させるためには,廃食用油に加えて低品質廃油脂類も原料として製造することが必要とされている.低品質の廃食用油は,植物油の主成分であるトリオレインに加えて,遊離した飽和脂肪酸や家庭用の固化剤を含んでおり,常温で完全な液体とならない.しかし,バイオディーゼルの製造過程では液体原料が望まれる.本研究では,廃油脂類として市販食用油と市販固化剤の系,廃食用油としてトリオレインとパルミチン酸2成分系の固化特性を測定し,それを簡単な熱力学関数で計算した.トリオレインとパルミチン酸2成分系の混合物は65℃以上ですべての組成で液化し,単純共晶系,あるいは固溶体系であることを前提とした計算値はうまく実験値を再現できた.一方,市販食用油と市販固化剤の系の混合物は,固化剤が低濃度でも凝固温度は80℃まで急激に上昇し,簡単な熱力学関数でうまく再現できなかった.
- 2010-11-20
著者
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大迫 政浩
(独)国立環境研究所
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朝熊 裕介
兵庫県立大学大学院 工学研究科 機械システム工学科
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前田 光治
兵庫県立大学大学院 工学研究科 機械システム工学科
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福井 啓介
兵庫県立大学大学院 工学研究科 機械システム工学科
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大迫 政浩
(独)国立環境研究所 循環型社会形成推進・廃棄物研究センター
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倉持 秀敏
(独)国立環境研究所
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中川 究也
兵庫県立大学大学院工学研究科機械系工学専攻環境エネルギー工学部門
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福井 啓介
兵庫県立大学大学院工学研究科機械系工学専攻環境エネルギー工学部門
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前田 光治
兵庫県立大学院工学研究科
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大迫 政浩
(独)国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター
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中川 究也
兵庫県立大学大学院工学研究科 機械システム工学専攻
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朝熊 裕介
兵庫県立大
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