粉粒流動層から得られる酸化カルシウム微粉末の吸湿特性
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概要
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石灰石粉砕粉を粉粒流動層により常圧焼して得られる酸化カルシウム微粉末の細孔構造を無機塩改質剤の添加によりさまざまに変化させた.流動化ガスの種類,反応器垂直方向温度分布,改質剤の添加が及ぼす生成物微粉末の物理特性ならびに吸湿性を調査した.生成物微粉末の283 Kにおける低露点(270–273 K)下での吸湿性を比表面積,細孔容積,焼率との関連性から解析した.フリーボード領域をより高温にすると焼反応はさらに進み,生成物がより多孔質化した.乾燥空気よりも窒素ガスを用いる方が生成物である酸化カルシウム微粉末の多孔質化に有利であった.炭酸ナトリウムと酢酸カルシウムをそれぞれ1%添加して焼した結果,細孔は肥大化し10 nm以上の細孔が新たに生成された.多孔質酸化カルシウム微粉末の低湿度下での吸湿特性を調査した結果,吸湿に有効な細孔径は6–50 nmの大きさであることがわかった.また吸湿初期はBET比表面積に,吸湿中期は細孔容積と強い相関があった.
- 2010-03-20
著者
-
中里 勉
鹿児島大学大学院理工学研究科化学生命・化学工学専攻
-
谷野 文彬
群馬大学工学部生物化学工学科
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大山 兼人
ダイニック(株)
-
内堀 輝男
ダイニック(株)
-
中川 紳好
群馬大学大学院工学研究科環境プロセス工学専攻
-
内堀 輝男
Imaging & Information Media Division Dynic Corporation
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中里 勉
鹿児島大学大学院理工学研究科 化学生命・化学工学専攻
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中川 紳好
群馬大学大学院工学研究科 環境プロセス工学専攻
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大山 兼人
ダイニック(株)
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内堀 輝男
ダイニック(株)
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中里 勉
鹿児島大学大学院理工学研究科
-
中里 勉
鹿児島大学
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