孔開き金属箔を用いたパッシブ型DMFCの発電特性に与える細孔特性の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高濃度メタノールを利用する直接メタノール燃料電池(DMFC)の開発を目指し,メタノールタンクと膜電極接合体の間に,特定の細孔径および開孔率をもった孔開き金属箔を挿入したパッシブ型DMFCを提案し,孔開き金属箔の細孔径および開孔率がパッシブ型DMFCの発電特性に与える影響について検討した.適切な開孔率をもつ孔開き金属箔を用いることで,メタノールクロスオーバーを十分抑制し,高濃度メタノールを用いて発電することができた.電極へのメタノール供給速度は金属箔の開孔率に大きく依存し,開孔率が1%以下では開孔率の増加に伴いメタノール供給速度も増加した.開孔率が3%以上では,開孔率が増加してもメタノール供給速度はおおよそ一定の値を示した.この結果は,メタノール溶液が開口部から金属箔表面に一定距離ぬれ広がっていることで説明づけられた.
- 2010-11-20
著者
-
中川 紳好
群馬大学大学院工学研究科 環境プロセス工学専攻
-
辻口 拓也
群馬大学大学院工学研究科 環境プロセス工学専攻
-
増見 直人
群馬大学大学院工学研究科 環境プロセス工学専攻
-
川久保 歩美
群馬大学大学院工学研究科 環境プロセス工学専攻
関連論文
- 直接メタノール燃料電池におけるガス・液供給条件と動作特性の関係
- DMFCの動作特性に及ぼす燃料供給形態の影響
- ナフィオン膜に直接スパッタした白金薄膜によるメタノールクロスオーバーの低減
- 粉粒流動層における硫酸カリウムを添加した銅ベースの新型脱硫剤の脱硫脱硝性能
- 粉粒流動層を用いた同時脱硫脱硝における脱硫剤の選択
- 酸化鉄ダストを用いた粉粒流動層における同時脱硫脱硝
- 都市ガスを利用する家庭用燃料電池システムの最適定格出力 : 実測エネルギーデータに基づく最適定格出力計算
- 粉粒流動層から得られる酸化カルシウム微粉末の吸湿特性
- 無機塩を添加した粉砕石灰石の粉粒流動層による仮焼で得られた多孔質酸化カルシウム微粉末の吸湿特性
- 炭素質多孔支持体によるメタノールクロスオーバーの抑制
- 炭素質多孔支持体によるメタノールクロスオーバーの抑制
- DMFCのアノードにおけるガス発生とクローン効率
- カーボン粒子層の電気導電率とそれを用いた空隙生成のキャラクタリゼーション
- SOFC複層アノードにおけるSDC中間層の活性作用
- 粉粒流動層の微粒子飛び出しに関する研究
- 粉粒流動層型高温脱硫装置の脱硫特性
- 粉粒流動層の微粒子ホールドアップと凝集に関する研究
- 粉粒流動層による石炭の接触熱分解の速度論的解析
- 粉粒流動層を用いた木質系チップの接触熱分解における軽質芳香族炭化水素収率に及ぼす触媒や流動化ガスの種類,運転操作条件などの影響
- 粉粒流動層による植物質バイオマスの接触熱分解
- 孔開き金属箔を用いたパッシブ型DMFCの発電特性に与える細孔特性の影響
- 31.石炭チャーのSO_2ガス化に対する金属の影響
- 粉粒流動層内の微粒子滞留状況の検討
- 粉粒流動層を用いた微粒子の乾燥 (流動層技術の高度利用)
- 局所物質移動係数を用いた簡易モデルによるデシカントロータの性能予測
- 吸着材デシカントローターの最適操作設計指針