ポリコサノール摂取による血中アルデヒド濃度への影響に関する探索研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ポリコサノールは, 米糠, サトウキビ, 小麦などの植物ワックスをけん化分解して得られる炭素数20以上の高級脂肪族アルコールの組成物である。ポリコサノールは, 血清脂質の低減作用や肝機能改善作用が数多く報告されており, 海外では医薬品としても使用されている。今回われわれは, 健康な成人男性8名に対して, 1日あたり40 mgのポリコサノールを6週間にわたり摂取した結果, 摂取開始前に比べて有意差をもって飲酒時 (アルコール1単位, エタノール量で約25 g) の血中アセトアルデヒド濃度を低減させることを確認した。具体的には飲酒180分後の血中アセトアルデヒド濃度が摂取前では平均13.0 μmol/Lだったのが, 摂取後には被験者全員が検出限界 (5 μmol/L) 以下になった。このことは, アセトアルデヒドによりもたらされる二日酔い防止効果などが期待される。
- 2009-12-10
著者
関連論文
- 素材レポート DHA結合リン脂質含有油脂の抗メタボリックシンドローム効果について
- 新素材レポート DHA結合リン脂質と脳賦活機能
- DHA結合リン脂質含有油脂「サンオメガPC-DHA」の特性と食品への利用効果 (特集 加工食品の新素材)
- ポリコサノール摂取による血中アルデヒド濃度への影響に関する探索研究
- DHA結合リン脂質含有油脂の特徴と生理機能--抗アレルギー作用と脳賦活作用を中心に (特集 機能性食品の開発へ向けて)
- 『機能性リン脂質 サンオメガ PC-DHA』
- 研究開発情報 ホスファチジルセリンの開発と展開
- BIO REVIEW ホスファチジルセリンとバイオテクノロジー
- 平成13年度日本油化学会エディター賞受賞によせて
- α-トコフェロールの腸管吸収における脂質分解酵素の重要性
- ポリコサノール摂取による血中アルデヒド濃度への影響に関する探索研究
- 動物細胞に対する分化誘導物質XXIX.EPA含有脂質の分化誘導活性について(有機化学・天然化学-生理活性物質(動物・その他)-)
- Q & A
- 特集 「リン脂質 Part1〜3」 の企画と編集にあたって
- 魚卵由来DHA結合リン脂質の特徴と生理機能 (特集:機能性油脂開発のネクストターゲット)
- 2S3-PM6 DHA含有リン脂質の生理活性(脂質工学:機能性油脂の創製をめざして,シンポジウム)
- Q&A
- 水溶性EPA・DHA誘導体の開発とその生理機能
- 新素材レポート 機能性食品原料としてのMCTとその生理機能
- 新素材レポート α-リノレン酸に富むしそ油の生理機能
- 猫はなぜ魚を食べるのか--脂質栄養学から見た仮説 (特集 脂質と脂肪酸の生化学の新展開)
- 脱アシルリン脂質--グリセロホスフォコリンの調製と中枢賦活機能剤の開発 (特集 脂質と脂溶性化合物の健康栄養機能--最近の研究の進歩)
- 研究備忘録 オレイン酸は活性酸素よりの細胞障害を防御する
- 油脂悪玉説の原点を検証する--政治学及び脂質栄養学よりみた"油脂と健康"に関する一考察
- 2- ドコサヘキサエノイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリンの半合成
- n-3系高度不飽和脂肪酸と骨代謝-EPAの有益な効果-
- 生体調節機能を持つ脂質成分
- 脂肪酸,コレステロール,DHAなど脂質の臓器や細胞での取り込みと排泄機構に関する最新情報 (特集 生物機能における脂質の重要性)
- スポーツにおけるコリン補給(α-GPC)の重要性ついて (特集 スポーツを支える機能性食品素材)
- DHA結合型リン脂質(PC)の研究開発(プロジェクト・バイオ)
- DHA結合型リン脂質(PC)の研究開発