色素法と術中ガンマプローブを用いたRI法の併用により sentinel node biopsy を試みた悪性黒色腫の1例
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概要
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雑誌掲載版12歳男児.色素法と術中ガンマプローブを用いたRI法の併用でsentinel node biopsy(SNB)を試みた悪性黒色腫の1例を経験した.左大腿の黒色結節を前医で切除,有棘細胞癌の診断で紹介入院した.診断の再検討で,角層は過角化し表皮は肥厚して結節を形成していた.表皮内から表皮直下にかけて類円型のメラニン顆粒を有する大型腫瘍細胞が胞巣を形成し,核の大小不同,核異型,核分裂像を認め,これら腫瘍細胞はS-100蛋白,HMB-45陽性で,ケラチン陰性であった.鼠径部リンパ節超音波検査で左鼠径下方に2個,上方の鼠径靱帯領域に2個を確認し,下方の2個がsentinel node(SN)と推定した.結節性悪性黒色腫と診断し,patent blueの色素法と術中ガンマプローブを用いたRI法併用のSNBを行い,予想したリンパ節2個が青染し,かつradioactiveであった.摘出リンパ節はSNを含め全て転移を認めず,術後11ヵ月経過で再発転移の徴候はない
- 2002-12-27
著者
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飯塚 一
旭川医科大学 皮膚科
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高橋 英俊
旭川医科大学 皮膚科
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橋本 喜夫
旭川厚生病院皮膚科
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山本 明美
旭川医科大学皮膚科学講座
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橋本 喜夫
旭川医科大学皮膚科学教室
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浅野 一弘
あさの皮膚科クリニック
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浅野 一弘
旭川医科大学 皮膚科
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浅野 一弘
釧路労災病院皮膚科
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山本 明美
旭川医科大学 皮膚科
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山本 明美
旭川医科大学医学部皮膚科学講座
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伊藤 康裕
旭川医科大学皮膚科学教室
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橋本 喜夫
旭川医科大学 皮膚科
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伊藤 康裕
旭川医科大学医学部皮膚科学講座
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山本 明美
旭川医科大学 皮膚科学教室
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和田 隆
名寄市立病院皮膚科
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和田 隆
旭川医科大学 皮膚科
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伊藤 康裕
名寄市立総合病院皮膚科
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山本 明美
旭川医大
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浅野 一弘
江別皮膚科クリニック
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浅野 一弘
旭川医科大学 皮膚科学講座
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浅野 一弘
旭川医科大学皮膚科学教室
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