スルホランによるリフォーメートガソリンからの芳香族抽出 : 液液平衡と抽出速度の測定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
スルホラン水溶液を用いたリフォーメートガソリンからの芳香族抽出,特にベンゼン,トルエン,キシレンの抽出を行った。モデルガソリン(ベンゼン,トルエン,キシレンおよびヘキサンの混合物)およびリフォーメートガソリンを原料相として,スルホラン水溶液を溶媒相として用いて液液平衡を測定,次いでガラス製ラシヒリングを充填物とした充填塔を用いて同様の系において向流連続抽出実験を行った。平衡測定において,分配係数および選択率はベンゼン,トルエン,キシレンの順となった。水分濃度の増加とともに分配係数は小さくなったが,芳香族成分の選択率は向上した。UNIFAC法による液液平衡の推算値との比較も行った。向流連続抽出実験では分散相をガソリン原料相,連続相をスルホラン溶媒相とし,芳香族およびヘキサンの抽出を測定した。収率および選択率はベンゼンが最も大きく,次いでトルエン,キシレンの順となった。リフォーメートガソリンの抽出ではベンゼンの選択率は約20程度(溶媒中の水分が9 wt%の場合)となり,芳香族に関して高い選択性を示した。総括物質移動容量係数は連続相流量の影響が大きく,これにより物質移動が連続相支配であることを確認した。
- 2009-07-01
著者
-
[ハバキ] 広顕
東京工業大学大学院理工学研究科国際開発工学専攻
-
江頭 竜一
東京工業大学大学院理工学研究科国際開発工学専攻
-
川崎 順二郎
Dept. of Chemical Engineering, Thammasat University
-
江頭 竜一
東京工業大学大学院理工学研究科
-
川崎 順二郎
Dept. Of Chemical Engineering Thammasat University
-
[ハバキ] 広顕
東京工業大学
関連論文
- スルホランによるリフォーメートガソリンからの芳香族抽出 : 液液平衡と抽出速度の測定
- 分離操作
- 炭化水素の液膜分離に対するスプレー塔高さの影響
- 自動車ガソリン中のベンゼン含有量低減のための乳化液膜および蒸留からなるプロセスの改良
- プリント配線板ブラインドビアホールにおける無電解銅メッキ.軸方向温度勾配による均一な銅析出
- 分解軽油に含まれるジメチルナフタレンのO/W/O乳化液膜プロセスによる分解・回収
- 乳化液膜による炭化水素の分離
- 留学生と教育--タマサ-ト大学の化学工学科への協力活動と教育・研究の現状について
- O/W/O乳化液膜プロセスによる自動車ガソリン中の芳香族含有量低減
- O/W/O乳化液膜による炭化水素分離のための各種塔形式透過装置の性能の比較
- 充填塔を用いた乳化液膜による芳香族分離プロセス
- 連続式向流充填塔による炭化水素のO/W/O乳化液膜分離
- 分解軽油中の芳香族抽出-ナフタレン類の抽出平衡と速度-
- マクロライド系抗生物質の分取液体クロマトグラフィー
- 炭化水素の液膜分離における透過促進 (新技術を支える拡散分離操作)
- 非断熱非等温系ガス吸収操作の計算
- 分離操作
- バイオエタノール製造のためのエタノールの抽出平衡 : 溶媒選択と液液平衡の測定
- 連続式向流接触スプレー塔によるコールタール吸収油の溶媒抽出
- 溶媒抽出によるコールタール蒸留留分の分離 : 蒸留による抽出相の分離
- 溶媒抽出によるコールタール留分の分離─第2の抽出による抽出物/溶媒成分の分離─
- コールタール吸収油留分に含まれる含窒素複素環式 化合物の溶媒抽出 - 溶媒への塩化アルミニウム添加による分離性向上 -
- 溶媒抽出法によるコールタール吸収油留分に含まれる含窒素複素環式化合物の分離
- 合成ゼオライト-CO2-炭化水素系の2成分吸着平衡
- 合成ゼオライト4Aの固定層による CO2 および C2H4 の2成分吸着
- マクロライド系抗生物質の分取液体クロマトグラフィーに対するスケールアップ
- 炭化水素の液膜分離における充填塔内のエマルション・ホールド・アップ
- 微粒子固定層における液相の軸方向分散
- 炭化水素の液膜分離における液膜の安定性と透過速度
- 液液抽出による分解灯油の分離 —液液平衡測定—
- The University of Melbourne Cooperative Research Centre for Greenhouse Gas Technologies (CO2CRC)
- 回分式撹拌槽を用いた乳化液膜による分解灯油からの芳香族分離
- バイオディーゼル燃料生成における低価格植物油の脱酸処理の影響
- 液液抽出による分解灯油の分離 : 液液平衡測定