強直性脊椎炎に Infliximab を使用した2例(症例報告)
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概要
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症例1は46歳男性.1975年頚部痛,四肢関節の疼痛,腫脹出現.1983年X線写真上仙腸関節炎,HLA B-27陽性にて強直性脊椎炎(AS)と診断.非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に加えsulfasalazine (SSZ)投与後methotrexate (MTX)に変更し17.5 mg/週まで増量,prednisolone (PSL) 7.5 mg/日併用したが改善に乏しかった.2005年4月infliximab (IFX)導入後疼痛,炎症反応改善し,PSL中止,MTX10 mg/週まで減量できた.症例2は57歳男性.1975年頚部可動性悪化.1989年X線写真上頚椎強直,仙腸関節炎にてASと診断され,NSAIDs使用.1994年四肢関節の疼痛,腫脹出現しPSL10 mg/日投与,bucillamine, MTX8mg/週,leflunomideを試みるも改善に乏しかった.2005年5月IFX導入にて,短期的には四肢関節炎が改善した.わが国でも従来の治療に抵抗性のASにはIFXも選択肢の一つとなる治療法と考えられた.
- 2009-02-28
著者
-
西野 譲
藤田保健衛生大学医学部リウマチ・感染症内科
-
加藤 賢一
藤田保健衛生大学医学部リウマチ・感染症内科
-
吉田 秀雄
愛知県厚生農業協同組合連合会 安城更生病院 膠原病内科
-
片山 雅夫
国立病院機構名古屋医療センター膠原病内科
-
深谷 修作
藤田保健衛生大学医学部リウマチ・感染症内科
-
吉田 俊治
藤田保健衛生大学医学部リウマチ・感染症内科
-
吉田 俊治
東京電力病院 内科
-
片山 雅夫
国立病院機構名古屋医療センター 膠原病内科
-
吉田 俊治
藤田保健衛生大学 リウマチ・感染症内科
-
深谷 修作
藤田保健衛生大学内科
-
深谷 修作
藤田保健衛生大学リウマチ・感染症内科
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