腸重積で発症し, 待機的に腹腔鏡補助下手術を施行しえた若年女性盲腸癌の1例

元データ 2008-07-01 日本大腸肛門病学会

概要

症例は35歳,女性.2007年3月下旬,前日から続く右下腹部痛を主訴に前医を受診し,腹部超音波検査で腸重積を疑われ当科へ紹介となった.右下腹部に手拳大の腫瘤を触知し,腹部CT検査にて同心円状の多層構造を認めた.下部消化管内視鏡検査では,先進部の盲腸に亜有茎性の隆起性病変を認め,生検の結果は高分化腺癌であった.重積は送気により容易に整復されたため,待機手術とした.腹腔鏡下に観察したところ,回盲部が上行結腸に嵌入していたが,牽引にて容易に整復され,腹腔鏡補助下に回盲部切除術およびD2郭清を行った.病理組織学的所見は高分化腺癌,pSM,ly0,v0,pN0,Stage Iであった.成人の腸重積は器質的疾患によるものがほとんどであるが,術前診断が不明のまま緊急手術となることもある.今回われわれは腸重積を整復後,待機的に腹腔鏡補助下手術を施行しえた若年女性盲腸癌の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.

著者

野口 剛 大分大学消化器外科
阿南 勝宏 広島大学分子病理
野口 剛 大分大学医学部消化器外科
阿南 勝宏 大分県立三重病院外科
原田 勝久 大分県立三重病院外科
原田 勝久 大分県厚生連鶴見病院外科
原田 勝久 大分県厚生連鶴見病院 消化器外科
野口 剛 大分医科大学第2外科

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