免疫調節剤によるクローン病の緩解維持療法
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概要
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Crohn病(CD)は若年者に好発する難治性疾患であり,再燃緩解を繰り返して長期の経過をたどるため,緩解導入後の維持療法は重要である.免疫調節剤が保険適応になり,CD治療における選択肢が広がった.CDの緩解維持療法として高いエビデンスを有するが,骨髄抑制をはじめとする副作用も一定の割合で発生する.副作用の可能性を十分に説明し,同意を得てから投与する必要がある.白血球数など血液データをモニタリングしながら,少量から開始し徐々に増量する.有効例では3∼4年間の継続投与を行う.免疫調節剤の薬物動態の解明が進んでおり,有効性の向上,副作用防止などテーラーメード医療の実践が期待される薬剤である.
- 2008-05-05
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