魚類の補体
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
無顎類（ヤツメウナギ, メクラウナギ）からはC3が単離されており, このタンパク質は Mg2＋ の存在下で血清中の易熱成分によって活性化されることから, 無顎類にはC3の活性化経路が存在すると考えられる。軟骨魚類（テンジクザメ）には6成分からなる古典経路が存在すると報告されているが, 第二経路の存否については定かでない。一方, 軟骨魚類では, 多くの魚種で両経路の存在が確認されており, コイ血清からは補体系の構成成分（11成分）の総てが単離されている。本稿では, 研究が最も進んでいる軟骨魚類を中心に魚類の補体系について概説した。
- 日本魚病学会の論文
- 1995-06-15
著者
関連論文
- Protective Effect of κ-Carrageenan against Bacterial Infections in Carp Cyprinus carpio
- 最下等真核生物,Gyrodinium sp.の染色体の微細構造とその機能の変化から結論されたヒストンの新機能
- 後々期から後休止期に見られるGyrodinium sp.の核内における核質果粒の染色体への取込み
- 発癌性物質検出に供試したある海産連鎖性双鞭毛藻
- コイ補体の構造と機能に関する研究
- 富山哲夫先生のご逝去を悼む
- 魚類の補体
- 海藻の熱水抽出物がコイおよびブリに及ぼす感染防御効果
- クルマエビ血球の貪食作用に及ぼすレクチンのオプソニン効果
- PCBがヒブナの肝ミクロゾームにおけるステロイドホルモン代謝に与える影響
- PCBが雌メダカの性成熟に及ぼす影響
- 魚類の補体代替経路の特性
- コイの実験的細菌感染症に対するβ-1,3-グルカンの防御効果〔英文〕
- コイ補体第1成分(Cl)の血清からの単離〔英文〕
- コイ補体による溶血反応の中間複合体EAC1,4,2〔英文〕
- 魚類の抗体および補体の種間適合性
- PCBがコイ肝膵臓の性ホルモン代謝におよぼす影響〔英文〕
- コイ補体による免疫溶血反応の中間複合体EAC1,4〔英文〕
- コイ補体第2成分(C2)の血清からの単離〔英文〕
- 主要養殖魚の補体代替経路活性の測定法について
- マダイの補体活性に及ぼす飼料中のコリン,パントテン酸およびビタミンCの影響
- Ca2+とMg2+を必要とするコイ補体の2つの活性化段階および免疫溶血における中間生成物〔英文〕
- コイ補体第3成分(C3)の血清からの単離〔英文〕
- マダイ血清の代替経路による溶血補体価(ACH50)
- 魚尿中のステロイドホルモン代謝産物I
- 魚尿中のステロイドホルモン代謝産物-3-コイ尿中のコルチコステロイド代謝産物の検出と同定〔英文〕
- 魚尿中のステロイドホルモン代謝産物-2-コイ尿中のプロゲステロン代謝産物の検出と同定〔英文〕