1 Tbit/in^2記録用パターンドメディアの設計(磁気記録研究会設立40周年記念大会)
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概要
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面記録密度1 Tbit/in^2を実現するためのパターンド磁気記録メディアの設計を行った.磁化反転開始磁界H_nを用いて実効的な磁気エネルギーを見積り, 熱磁気安定性条件を与えた.記録磁界を小さくするには, M_sを大きくすることと, 斜め磁界を使うことが効果的である.各磁性ドットを要素分割したシミュレーションにより, ドットの形状やスペーシングの磁気特性への影響を調べた.寸法対膜厚比が3/2程度以下では一斉磁化回転と見做せること, ドットの側面形状は形状異方性を変化させて抗磁力に影響を与えること, また, ドット間のスペーシングの減少と異方性分散は, H_nを低減し記録磁界を増加させる効果が大きいことが分かった.記録のシミュレーションからは, トラック長手方向に比べ, トラック幅方向のシフトマージンが小さく, ドット寸法はドット周期の半分以下とすべきこと, また, 長手方向に伸びた異方的ドット形状とすることで, 体積増加や膜厚低減の他に, トラック幅方向のシフトマージンを増加できることが分かった.このように設計したパターンドメディアを用いることで1 Tbit/in^2の記録が達成できると期待される.
- 2005-06-10
著者
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