薬剤耐性肺癌細胞株の膜抗原の変化とLAK細胞感受性
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概要
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ヒト肺小細胞癌細胞株野生型(N417-wild type)よりcisplatin(CDDP)耐性細胞株(CD5), etoposide(VP-16)耐性細胞株(VP-4)を作成した.これらの細胞の膜抗原ICAM1(CD54), LFA-3(CD58), HLA-DR, HLA-ABC発現率と健常人より得られたLAK細胞に対する感受性を測定した.野生型とCD-5, VP-4ではCD54, CD58, HLA-DR, HLA-ABCの発現率が変化していた.一方, CD-5, VP-4のLAK細胞に対する感受性は野生型のLAK活性に対する感受性に比して有意に高かった(P<0.01, p<0.01).以上により, 今回作成した薬剤耐性肺癌細胞株は耐性獲得によりLAK細胞に対する感受性を増し, これにはCD54, CD58が重要な役割を果たしている可能性が示唆された.
- 日本肺癌学会の論文
- 1995-02-20
著者
-
近藤 和也
徳島大学第2外科
-
宇山 正
徳島大学第2外科
-
高橋 敬治
徳島大学第2外科
-
門田 康正
徳島大学第2外科
-
高橋 敬治
徳島県半田病院外科
-
鎌村 好孝
徳島大学第二外科
-
日野 直樹
徳島大学第二外科
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住友 正幸
徳島県立中央病院外科
-
先山 正二
徳島大学第二外科
-
住友 正幸
徳島中央病院外科
-
住友 正幸
徳島大学第2外科
-
日野 直樹
町立半田病院外科
-
斎藤 勢也
徳島大学第2外科
-
一森 敏弘
徳島大学第2外科
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