脳底動脈先端部動脈瘤の手術 : 前床突起,後床突起の切削
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概要
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脳動脈瘤手術は予期できる困難さと, 予期せぬ出来事が待ちかまえている. 頭蓋底手術により浅く広い術野を確保し(shallow basin surgery), 困難な脳動脈瘤手術を易しい手術に変える工夫が必要とされる. 前床突起の切削はこの目的を達するために優れた方法である. さらにまれに必要となる後床突起の切削の方法と問題を考える. 方法 過去9年余でクリッピングを行った414例を検討した. 頭蓋底手術を59例(14%)に用いた. 術野をダイナミックに展開し, すべての血管構築を明らかにした. extradural temporopolar approachによる硬膜外前床突起切削を48例, そのうちorbitozygomatic approachを併用したものは4例であった. 骨切りはすべてosteoplasticに行い骨弁を完全に戻した. 硬膜内前床突起切削は1例のみで, これは術中予期せず切削が必要となったケースである. 脳底動脈先端部動脈瘤クリッピング術は15例あり, すべてに硬膜外前床突起切削を行った.
- 日本脳卒中の外科学会の論文
- 2005-05-31
著者
-
茂野 卓
関東労災病院脳神経外科
-
熊井 潤一郎
関東労災病院脳神経外科
-
遠藤 賢
関東労災病院脳神経外科
-
坂本 真幸
関東労災病院脳神経外科
-
大宅 宗一
関東労災病院脳神経外科
-
堀田 信二
関東労災病院脳神経外科
-
伊藤 明博
関東労災病院脳神経外科
-
宗前 匠
関東労災病院脳神経外科
-
柳橋 万隆
関東労災病院脳神経外科
-
熊井 潤一郎
門司労災病院脳神経外科
-
熊井 潤一郎
関東労災病院
-
茂野 卓
関東労災病院
-
Shigeno Taku
Department Of Neurosurgery Kanto Rosai Hospital
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遠藤 賢
関東労災病院 脳神経外科
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宗前 匠
関東労災病院 脳神経外科
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坂本 真幸
関東労災病院 脳神経外科
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堀田 信二
関東労災病院 脳神経外科
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柳橋 万隆
関東労災病院 脳神経外科
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大宅 宗一
関東労災病院 脳神経外科
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