頭蓋頚椎移行部髄膜腫に対する3D-fast spin echoによる手術シミュレーション
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概要
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54歳, 男性.4年前から左肩甲骨の熱感, 左手背の冷感を自覚し, 次第に頸部痛, 右上下肢の筋力低下, 左上下肢の温痛覚低下を認めた.CT, MRIでは均一に造影を受ける腫瘤が大孔下縁からC2上縁に達し, 脊髄を強く左背側に圧排していた.3D-fast spin echo(3D-FSE)では椎骨動脈の硬膜入口部が確認でき, 手術シミュレーションでは強く圧排された脊髄の形態や腫瘍の全体像や椎骨動脈の走行の把握が容易であった.右後頭下開頭, C1-2の右半側椎弓切除を行い腫瘍を全摘した.頭蓋頚椎移行部髄膜腫の症例において腫瘍, 脊髄, 椎骨動脈, 硬膜の位置関係の術前検討に3D-FSEが有用であったので報告した.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2000-03-20
著者
-
木下 良正
門司労災病院脳神経外科
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三原 桂吉
門司労災病院放射線科
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熊井 潤一郎
関東労災病院脳神経外科
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副島 徹
門司労災病院脳神経外科
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西江 英一郎
門司労災病院脳神経外科
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熊井 潤一郎
門司労災病院脳神経外科
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中川 弘人
門司労災病院放射線科
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