21世紀にむけての音楽教育構想 : 地域の教育力と音楽教育
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概要
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学校完全週5日制が始まろうとしている現在は, 子どもたちが地域に返される時間を地域の教育力で<より広義な教育>について検討する絶好の機会であろうと考える。故大平正芳総理大臣の政策グループが「地方の時代」「文化の時代」をキーワードとして以来20年が過ぎている今日, 生活環境を文化創造の場とする文化の地域化による文化振興が強く求められているのではないだろうか。三重県では1994年にまつり博が開催されるのを契機に, 地域の歴史, 文化, 風土に根ざした精神を共有して, アマチュアとプロフェッショナルが一体となり質の高い創造的活動を成し得た「三重千人太鼓」というグループが誕生した。幼児から70歳台の人まで千数百人の仲間が自発的に取り組んで太鼓音楽を習得し, 鑑賞事業に仕立て上げた。三重県からの文化情報発信に成功し, 一過性に終わらず現在も活動を続けている「三重千人太鼓」のコミュニティの場において観察された音楽学習の過程を, 音楽教育の立場から音楽学習のサンプルとして考察した。
- 1996-11-01
著者
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