読みやすさと配色の良さの両立 : 文字色と背景色の組み合わせの評価

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概要

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これまで筆者らが行ってきたカラーシミュレーション画像の評定実験では、類似した色彩を用いた配色が好まれることが多かった。しかし、看板やホームページのように情報を伝達する機能が要求される場合には、類似した配色を用いることは可読性の観点から不適切であると考えられる。そこで、読みやすさと配色の良さを両立させる色の組合せを探る評定実験を行った。文字と背景の色彩をそれぞれ40通りに変化させた1600サンプルの評定結果から、配色の明度差が読みやすさ・配色の良さの評定と大きく関わっていることを示すデータが得られた。また、文字の代わりに記号を用いた評定実験においても同様の結果が得られたことから、読みやすさが配色の良さの評定に関わっているのではなく、背景の中に図となる色彩が散在するという図柄が主に明度差に基づいた配色の良さの評定と関係しているという考えが有力であることが示された。
日本色彩学会の論文
2005-03-01

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