黒色ゴム表面の光沢感と明度感に関する解析

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概要

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本研究の目的は、黒色のゴム製品表面の類似性の要因である光沢感と明度感の関連を解析することにある。特に、Dalal and Natale-Hoffmanのモデル^<1)>に準じ、光沢感が明度感に与える影響を説明することを試みる。正反射光の受光における幾何学的条件が異なる実験条件で8種類の黒色ゴムを対象とした一対比較実験を行う。交互作用解析を中心とした実験データの解析から次のような知見を得た。1)光沢感と光沢度の高い相関は正反射光の幾何学的条件に依存しない。2)正反射光を受光する角度から離れた実験条件では、正反射光を含まない条件下での光沢度と明度の関係が、光沢感と明度感においても再現する。3)正反射光を受光する近傍実験条件においても明度感は光沢度に影響を受ける実験結果を得た。この結果は正反射光を含む条件下での光沢度と明度の関係と整合しない。しかし、データ解析によって光沢感が明度感に影響を与えない実験条件を仮想的に設定できる。
日本色彩学会の論文
2000-09-01

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