廃プラスチック分解油の水蒸気改質反応
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概要
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ポリオレフィン類廃プラスチックの水蒸気改質を, 水素製造を目的として, 検討した. プラスチックを低温で熱分解して得た油を, 市販のNi坦持アルミナ触媒を用いて, 600-800℃で水蒸気改質を行い, ガスの生成量, ガス成分, 炭素転化率, コーキングの程度を調べた. ポリエチレン, ポリスチレンの分解油とも700℃以上で非常に高い炭素転化率でガス化し, ガス組成は水性ガス転化反応と一酸化炭素のメタネーションの, 二つの反応からなる平衡組成に非常に近い値となった. 水素比率の少ないポリスチレン分解油の方が, コーキングの割合が高く, 800℃でコーキングの割合は最小となった.
- 2004-09-20
著者
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増田 隆夫
北海道大学大学院工学研究科
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増田 隆夫
北海道大学大学院工学研究科有機プロセス工学専攻
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辻 俊郎
北海道大学大学院工学研究科 物質工学専攻
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佐々木 玲
北海道大学大学院工学研究科 物質工学専攻
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岡島 聡
北海道大学大学院工学研究科 物質工学専攻
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増田 隆夫
北海道大学 大学院工学研究院
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