低石炭化度炭から得られたフミン酸のCWM用分散剤としての応用
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概要
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フミン酸を低石炭化度炭であるヤルーン炭から調製した.その後,水への溶解性を高めるため,フミン酸のカルボキシル基をNaOHを用いてイオン交換した.このフミン酸をCWMに添加し,フミン酸の分散効果を粘度測定から検討した.その結果,CWM粘度はフミン酸添加によって低下し,ある添加量で極小値を示した.この添加量は,石炭へのフミン酸の吸着量がほぼ飽和吸着量に達し,かつ石炭粒子表面のζ電位が一定の負電位に達する添加量と一致した.フミン酸のCWM分散性能をさらに高めるため電解酸化による改質を行った.その結果,フミン酸の分散性能の向上は特に見られなかったものの,フミン酸は水への溶解性が大幅に上昇し,水への溶解に必要なNaOH量の低減に有効であることがわかった.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2003-01-20
著者
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佐藤 志美雄
山形大学工学部 物質化学工学科
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樋口 健志
山形大学工学部 物質化学工学科
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黄 定国
山形大学工学部 物質化学工学科
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會田(村形) 忠弘
山形大学工学部 物質化学工学科
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佐藤 志美雄
山形大学工学部 化学工学科
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