有機系廃棄物を原料とした活性コークスの製造
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概要
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廃木材,古紙,一般廃棄物系(一廃)プラスチックなどの有機系廃棄物の特徴を活かした新たな利材化技術として,有機系廃棄物を予め炭化(予備炭化),得られた予備炭化物を粒状に湿式成型,さらに成型物を炭化し製品を得る活性コークス製造プロセスを開発した.本プロセスにより得られた活性コークスを小型移動層排ガス処理設備に吸着材として用いた結果,排ガス処理プロセスに十分な機械的強度と吸着性能を有することが確認された.また,廃木材と一廃プラスチックの混合原料の予備炭化において,一廃プラスチックの熱分解物が廃木材炭化物表面で炭化する共炭化現象が認められた.予備炭化時に発生する高カロリーガスは回収され,製造プロセス系内あるいは製鉄所内の熱源として有効利用することが可能である.さらに使用済み活性コークスは製鉄所内でカスケード利用され,有機系廃棄物のゼロエミッションが達成される.本稿では,活性コークスの収率,性能への炭化温度,保持時間などの影響,製品の評価結果について報告する.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2002-09-20
著者
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石井 純
Jfeスチール株式会社 スチール研究所
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有山 達郎
Nkk総合材料技術研究所
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脇元 一政
NKK環境ソリューションセンター
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庵屋敷 孝思
JFEスチール株式会社 スチール研究所
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岡田 敏彦
Jfeスチール(株)スチール研究所製鉄・環境プロセス研究部
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庵屋敷 孝思
NKK総合材料技術研究所
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石井 純
NKK総合材料技術研究所
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岡田 敏彦
NKK総合材料技術研究所
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有山 達郎
Jfeスチール スチール研
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有山 達郎
Jfeスチール株式会社 スチール研究所
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