1.000t/y規模パイロットプラントによる塩ビ樹脂脱塩素技術の検証

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概要

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塩ビ樹脂の高炉へのリサイクルを日的に1,000t/y規模パイロットプラントによる塩化ビニル脱塩素試験を実施した．プロセスは外熱式並流型キルンで，塩ビ樹脂の凝集などを回避するために粉コークスを活用することを特徴とする．各種の塩ビ樹脂廃材を試験に用いた結果，処理温度=325°C，滞留時間=30minの条件で，いずれも95%の脱塩素率が達成された．キルンからの発生ガスとしては塩化水素以外に炭化水素（低級炭化水素，ベンゼン，タール）が認められたが，約3%と微量である．また，ダスト発生量は約0.15%であった．性状の異なる塩ビ樹脂を混合しても脱塩素反応への影響はみられなかった．本プロセスにおけるコークスの添加はキルン内材料の混合および伝熱の面からも効果的であった．また，本試験結果を元にスケールアップ検討を実施し，10,000t/yの塩ビ樹脂脱塩素プラントの諸元を算出した．
社団法人　化学工学会の論文
2001-05-20

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