睡眠中の異常行動 : 睡眠時随伴症とてんかんとの関連
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
睡眠中の異常行動は睡眠時随伴症として理解されてきた。睡眠時随伴症は特定の睡眠段階に関連して発現する。睡眠時遊行症や夜驚症は睡眠段階3〜4の深睡眠でみられ、小児より頻度は低いが成人にもみられる。類似の症状はREM睡眠でもみられ、REM睡眠行動障害として注目されている。また異常行動は睡眠関連てんかん、特に夜間前頭葉てんかんや側頭葉てんかんでもみられる。これらにみられる異常行動は大声を発し、家の中を歩き回る、寝室の中の物を投げる、壁を蹴り上げる、窓から飛び降りる、妻の首を絞める、子供を窓から投げ落とすなど、自分自身のみならず家族や他人にも傷害を与えることより欧米では法医学上からも注目されている。睡眠中の異常行動の鑑別診断には長時間脳波・ビデオモニタによる観察に加えてPSG検査が必要である。
- 2002-02-28
著者
関連論文
- 睡眠中の異常行動 : 睡眠時随伴症とてんかんとの関連
- シンポジウムS2:中枢神経疾患における画像診断と機能診断の問題 脳血管障害の画像診断と機能診断
- IIC-13 Anorexia Nervosaの心理診断所見とEEG所見の関連考察(第23回日本心身医学会総会一般演題に関する質疑応答)
- IA-2 小児の頭痛例にみられる突発性脳波異常について
- 夜間睡眠中に異常行動を呈した症例の検討 : てんかん発作との関連について(症例報告)
- E-16 夜間睡眠中に異常行動を呈した症例の検討 : てんかん発作との関連について
- 脳死判定を目的とした脳波用針電極の電気的特性とその記録に関する研究(平成12年度プロジェクト研究報告(保健学部・保健学研究科),研究助成金による成果紹介)
- I-D-2 偽性副甲状線機能低下症とてんかん
- 1A-22 TGAの脳波学的検討
- 1F-6 抗てんかん薬服用者の体性感覚誘発電位の検討