Dysarthriaの評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Dysarthriaは,運動の実行過程に関与する神経・筋系の損傷を原因とし,それによって生じた神経生理学的変化,さらにそれがもたらす運動学的な異常を背景としている.そのため,運動機能の評価は運動学的レベルから神経生理学的レベルにわたって行われる必要がある.運動学的レベルの評価では,主にどこがどの程度障害されているのかという情報が得られるのに対し,神経生理学的レベルの評価ではどのように障害されているのかという運動の質的な面の情報が得られる.神経生理学的な観点として,中枢性の姿勢コントロール機構について,また筋制御の崩れにみられる異常な筋緊張と異常な運動パターンの発現について,症例をあげて示した.運動機能の評価手段として,発声発語運動そのものをよく観察する・発声発語器官の異常な筋緊張の分布や協調性と同時に身体全体の協調性のコントロールを評価する・触診と操作をして反応をみながら評価することの有効性について述べた.
- 日本コミュニケーション障害学会の論文
- 1995-12-25
著者
関連論文
- dysarthria に対する神経発達学的アプローチの試み
- プログレス 摂食嚥下治療--運動機能障害へのアプローチ
- 運動障害性構音障害の臨床から (特集 STとして何ができるか,何をすべきか)
- 構音障害に対する治療 (言語障害のある患者の看護) -- (診断・治療の視点)
- 特集にあたって
- 特集にあたって
- 嚥下反射促通手技の効果 : 健常者の場合
- 特集にあたって
- 一変声障害例に対する音声治療の経験
- 摂食・嚥下指導を再考する
- Dysarthriaの評価
- 痙性麻痺性構音障害患者の言語訓練後の話しことばの変化―聴覚印象による評価―
- Proceedings of the 16th Conference at Tokyo on June 9 & 10, 1990 Symposium: Clinical Approaches to Motor Dysfunctions of Speech Organs Introduction
- タイトル無し