クルマエビ(Penaeus japonicus)におけるオキシテトラサイクリン及びオキソリン酸の残留性と調理による影響
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概要
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クルマエビにオキシテトラサイクリン(OTC)及びオキソリン酸(OA)を経口投与(50 mg/kg)し,それらの残留性について検討した.更に,加熱調理が魚体内の残留薬物に及ぼす影響を検討した.OTCの消失半減期(T1/2)は血リンパでは45時間,筋肉では47時間であった.一方,OAのT1/2は血リンパで55時間及び筋肉で108時間であった.OTCでは,残留基準値以下になるのに要する時間は血リンパ及び筋肉でそれぞれ投薬後8.1日及び7.4日と算出された.OAでは,検出限界値以下になるのに要する時間は血リンパで投薬後21日及び筋肉で29日と算出された.これらは休薬期間以内であった.しかし,殻における両薬物は休薬期間以上に残留すると考えられた.また,加熱調理により両薬物とも残留濃度は減少したが,完全に消失しなかった.
- 2002-04-25
著者
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